文献詳細
特集 術後障害のリアル—外来フォローの実力が臓器損失を補う
評価・対応の実際
文献概要
【ポイント】
◆小腸切除後には,消化吸収不良による機能障害が起こる.各種栄養素の欠乏により,下痢,体重減少,貧血,倦怠感などのさまざまな症状(吸収不良症候群)が出現する.
◆切除された小腸の部位や範囲によって,発生する術後障害も異なる.各栄養素の吸収部位や欠乏症状を正しく理解する必要がある.
◆短腸症候群は患者のQOLを著しく損なうため,医師,看護師,薬剤師,栄養士,臨床心理士,医療ソーシャルワーカーからなる栄養サポートチームによる管理が望まれる.
◆小腸切除後には,消化吸収不良による機能障害が起こる.各種栄養素の欠乏により,下痢,体重減少,貧血,倦怠感などのさまざまな症状(吸収不良症候群)が出現する.
◆切除された小腸の部位や範囲によって,発生する術後障害も異なる.各栄養素の吸収部位や欠乏症状を正しく理解する必要がある.
◆短腸症候群は患者のQOLを著しく損なうため,医師,看護師,薬剤師,栄養士,臨床心理士,医療ソーシャルワーカーからなる栄養サポートチームによる管理が望まれる.
参考文献
1)佐藤昭夫,佐伯由香:人体の構造と機能,第2版.医歯薬出版,2009,pp 128-134
2)福田能啓:吸収不良症候群.静脈経腸栄養27:5-17,2012
3)畠山勝義:吸収不良症候群と蛋白漏出性胃腸症(V).短腸症候群,Blind loop syndrome.日内会誌85:1072-1078,1996
4)日本静脈経腸栄養学会(編):静脈経腸栄養ガイドライン,第3版.照林社,2013,pp 299-307
5)小山 真,畠山勝義,山寺陽一:小腸広範切除後の代謝と管理.外科治療51:43-50,1984
6)飯合恒夫,畠山勝義:短腸症候群(小腸広範切除).救急集中治療16:1017-1021,2004
掲載誌情報