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書評
—Pierre-Alain Clavien, Michael G. Sarr, Yuman Fong, Masaru Miyazaki(eds)—Atlas of Upper Gastrointestinal and Hepato-Pancreato-Biliary Surgery[Second Edition]
著者: 宮崎勝1
所属機関: 1千葉大学大学院臓器制御外科学
ページ範囲:P.316 - P.316
文献購入ページに移動第二版では腹腔鏡アプローチおよびロボットの手術手技などについても多くの章で加えられ,肝臓外科領域では新たにALPPS手術や肝腫瘍に対してのelectroporation法なども掲載されている.また,1990年代に入り,さまざまな手術手技が登場した.たとえば腹腔鏡下の消化管手術および肝切除,胆道癌に対する肝左三区域切除や胆膵癌に対する血管合併切除術なども以前に比べて洗練され,さらに肥満手術においてのgastric bypass術なども新たに開発されてきている.これら新規臨床導入されてきている術式について,外科医は常に正確な知識を得る必要があろう.また本書の特徴として,“Tricks of the Senior Surgeon”といって通常の手術手技の解説書には記載のない秘策的・実践的な注意点がエキスパートらによって簡潔かつ要領よく記載されている.本書にある外科手術をすでに自身で行っている中堅外科医にとっても,技術のさらなる質向上に有用となる手技上のtricksがたくさん記載されており,これを自身の手技と比較してみるだけでも大変参考になるはずである.
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