icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科71巻4号

2016年04月発行

文献概要

特集 大腸癌肝転移—最新の治療ストラテジー 治療の実際

ラジオ波焼灼術(RFA)

著者: 椎名秀一朗1 佐藤公紀1 清水遼1 林学1 谷木信仁1 近藤祐嗣2 浅岡良成2 建石良介2 小池和彦2

所属機関: 1順天堂大学消化器内科 2東京大学消化器内科

ページ範囲:P.433 - P.437

文献購入ページに移動
【ポイント】
◆ラジオ波焼灼術(RFA)は熱で腫瘍組織を壊死させるため,抗腫瘍効果は癌腫を問わない.
◆RFAは欧米では転移性肝腫瘍,特に大腸癌肝転移に対して実施されている.
◆自験例ではRFA後5年生存は70名,10年生存は11名存在する.適切に行えば大腸癌肝転移でも根治的治療となりうる.
◆RFAは成績の施設間格差が大きい.きちんとしたトレーニングにより技術を習得し,環境を整備してからRFAを実施すべきである.

参考文献

1)Shiina S, Tateishi R, Arano T, et al:Radiofrequency ablation for hepatocellular carcinoma:10-year outcome and prognostic factors. Am J Gastroenterol 107:569-577, 2012
2)椎名秀一朗:肝癌のラジオ波焼灼術—穿刺用プローブ「PVT-350BTP」の有用性.新医療39:84-87,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?