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臨床報告
膵頭十二指腸切除術後19年目にFDG-PETにて肝悪性腫瘍を疑われた肝放線菌症の1切除例
著者: 槐島健太郎1 石崎直樹1 渡邉照彦1 大迫政彦1 田畑峯雄1 清水健2
所属機関: 1鹿児島市医師会病院外科 2鹿児島市医師会病院病理診断科
ページ範囲:P.637 - P.641
文献購入ページに移動症例は78歳,女性.主訴は特になし.1995年,下部胆管癌に対し膵頭十二指腸切除術(PD)を施行した.PD後の経過観察中に肝左葉肝内胆管の軽度拡張,肝酵素の上昇を指摘された.MRI,FDG-PETの結果より胆管細胞癌を疑い,2014年10月に外側区域切除術を行った.病理組織学的検査にて胆管内にグラム陽性桿菌からなる巨大な菌塊を認め,原発性肝放線菌症と診断した.原発性肝放線菌症は稀で肝膿瘍や肝悪性腫瘍との鑑別が困難なことが多い.文献的考察を加えて報告する.
参考文献
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