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昨日の患者
高齢社会での老後を生きる
著者: 中川国利1
所属機関: 1宮城県赤十字血液センター
ページ範囲:P.680 - P.680
文献購入ページに移動 少子高齢社会の進展に伴い,老夫婦だけの所帯が増えつつある.そして日本は世界にも冠たる長寿国になったが,亡くなる前の7年間ほどは自立できずに介護が必要とされている.認知症の奥様の介護に尽くすSさんを紹介する.
Sさんは80歳代前半で,15年ほど前に大腸癌で手術を行った.再発もなく経過良好であったが,その後も些細な外科的疾患が生じると夫婦連れだって外来を受診した.そしてSさんは短歌や俳句が新聞に掲載されたことを,奥様は庭の草花や大正琴の発表会のことを,さらには二人で行った旅などの話を,嬉々として語ってくれた.
Sさんは80歳代前半で,15年ほど前に大腸癌で手術を行った.再発もなく経過良好であったが,その後も些細な外科的疾患が生じると夫婦連れだって外来を受診した.そしてSさんは短歌や俳句が新聞に掲載されたことを,奥様は庭の草花や大正琴の発表会のことを,さらには二人で行った旅などの話を,嬉々として語ってくれた.
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