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交見室
「獅膽鷹目行以女手」の由来
著者: 佐藤裕1
所属機関: 1国東市民病院
ページ範囲:P.780 - P.781
文献購入ページに移動 表題に掲げた「獅膽鷹目行以女手(図1)」は,「鬼手仏心」とともに“外科医の心得”として従来からよく耳にする箴言であり,外科医に必要なのは,“獅子のような困難にめげずに難局に立ち向かっていく大胆かつ強い心(獅膽)”“遠くを見通す鷹のような鋭い観察眼(鷹目)”と“女性のようにたおやかで優しい手(女手)”という三つの特性であると,一般的に理解されている.
さて,ヨーロッパ留学中に,手術を行う外科医の心得としてこういう言葉が手術室内に掲げられているのを目にした千葉医学専門学校(現千葉大学医学部)初代外科学教授となった三輪徳寛(みわよしひろ;1859〜1933)は,帰国後に“肝に銘ずべき箴言”の漢訳を扁額として自教室内に掲げ,外科医を志す医学生や門下生に対する戒めとしたのである.なお,この箴言は現在デザイン化されて千葉大学医学部のロゴマークとしても使われていることを付しておく.
さて,ヨーロッパ留学中に,手術を行う外科医の心得としてこういう言葉が手術室内に掲げられているのを目にした千葉医学専門学校(現千葉大学医学部)初代外科学教授となった三輪徳寛(みわよしひろ;1859〜1933)は,帰国後に“肝に銘ずべき箴言”の漢訳を扁額として自教室内に掲げ,外科医を志す医学生や門下生に対する戒めとしたのである.なお,この箴言は現在デザイン化されて千葉大学医学部のロゴマークとしても使われていることを付しておく.
参考文献
三輪徳寛:「獅膽鷹目行以女手」ニ就イテ.千葉醫學會雑誌5:1496-1471,1927
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