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文献詳細

雑誌文献

臨床外科71巻7号

2016年07月発行

文献概要

図解!成人ヘルニア手術・14 忘れてはならない腹壁解剖と手技のポイント

腹壁瘢痕ヘルニア(Components Separation法)

著者: 中川雅裕1 赤澤聡1 井上啓太1

所属機関: 1静岡県立静岡がんセンター再建・形成外科

ページ範囲:P.874 - P.879

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■ はじめに
 腹壁瘢痕ヘルニアに対して,最近は人工物であるメッシュを用いる手術が多い.しかし,感染を伴った例や,緊急手術や大腸切除などの汚染がある例では,術後にメッシュ感染をきたす可能性がある.
 Components Separation法(以下CS法)ではメッシュを使用せず,腹壁瘢痕ヘルニアの根治術を行える.形成外科によって行われ始めた手術であるが,腹壁の解剖さえ理解できれば一般外科医にも安全に施行できる手術である.

参考文献

1)Ramirez OM, Ruas E, Dellon AL:“Components separation” method for closure of abdominal-wall defects:an anatomic and clinical study. Plast Reconst Surg 86:519-526, 1990
2)宇田宏一,菅原康志,小林直隆,他:腹壁瘢痕ヘルニアに対するComponents Separation法の検討.日形会誌22:755-761,2002
3)島田長人,本多善子,一林亮,他:Components separation法による腹壁瘢痕ヘルニア修復術.臨外65:956-961,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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