文献詳細
特集 外科医が攻める高度進行大腸癌
膀胱浸潤
著者: 落合亮二1 小畠誉也1 小林成行1 羽藤慎二1 大田耕司1 野崎功雄1 棚田稔1 二宮郁2 橋根勝義2 栗田啓1
所属機関: 1国立病院機構四国がんセンター消化器外科 2国立病院機構四国がんセンター泌尿器科
ページ範囲:P.949 - P.955
文献概要
◆大腸癌膀胱浸潤は他臓器浸潤の中でも比較的頻度が高い一方,肉眼的浸潤と組織学的浸潤の一致率は必ずしも高くない.
◆R0切除を達成することで予後を改善できる可能性があるため積極的な切除が必要であるが,膀胱機能温存や術後のQOLを考慮に入れた術式決定が重要である.
◆尿路変向術が必要な膀胱全摘症例では新膀胱などの代用膀胱も選択肢となりうるが,十分なインフォームド・コンセントに基づく術式決定が必要である.
参考文献
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