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文献詳細

雑誌文献

臨床外科72巻11号

2017年10月発行

増刊号 手術ステップごとに理解する—標準術式アトラス

1 食道

頸部食道癌に対する手術

著者: 中島政信1 室井大人1 横山悠1 加藤広行1

所属機関: 1獨協医科大学第一外科

ページ範囲:P.7 - P.11

文献概要

Step1
皮膚切開のデザインと皮弁作成(図1)
 頸部食道癌の手術は,頸部食道の切除に加えて頸部領域リンパ節を郭清する必要がある.また,腫瘍の局在によっては下咽頭および喉頭を合併切除したり,胸部食道の切除や上縦郭のリンパ節郭清も必要になることがあるため,それらを想定した皮膚切開デザインを行う必要がある.ここでは一般的なU字切開について記述する.
①スキンマーカーなどを用いて皮膚切開線を決定する.通常,頸部食道癌では両側の乳様突起の下方から胸鎖乳突筋の筋腹の直上を通って,鎖骨上縁の一横指頭側を横切るU字切開を行う.

参考文献

1)梶山美明,岩沼佳見,鶴丸昌彦:頸部食道癌に対する切除・自家空腸遊離移植術.みる・わかる・自信がつく!消化器外科手術ナビガイド.中山書店,2010,pp 92-101
2)中島康晃,河野辰幸,西影徹郎,他:頸部食道切除後の遊離空腸移植術.手術63:453-459,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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