文献詳細
増刊号 手術ステップごとに理解する—標準術式アトラス
1 食道
胸部食道癌に対する手術—ハイブリッド胸腔鏡下食道切除術
著者: 菊池寛利1 平松良浩1 神谷欣志1 川端俊貴1 川久保博文2 北川雄光2 今野弘之3 竹内裕也1
所属機関: 1浜松医科大学医学部外科学第二講座 2慶應義塾大学医学部一般・消化器外科 3浜松医科大学
ページ範囲:P.12 - P.16
文献概要
小開胸,トロッカー挿入(図1)
ハイブリッド胸腔鏡下食道切除術では,左半腹臥位で患者をベッドに固定し,ベッドをローテートすることにより左側臥位として手術を開始する1).術中にベッドをローテートして腹臥位に体位変換するため,手術開始前に体位変換のテストを行っておく.縦隔内は限られたワーキングスペースであり,正確で安全な手術を行うためには,適切なポートの配置や助手との協調作業による十分な術野の展開が重要である.
①第5肋間中腋窩線上に約3 cmの皮膚切開を加え,直視下で小開胸する.肺の癒着がないことを確認後,Xゲートを装着する.
参考文献
掲載誌情報