icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科72巻11号

2017年10月発行

増刊号 手術ステップごとに理解する—標準術式アトラス

1 食道

アカラシアに対する手術

著者: 酒井真1 栗山健吾1 吉田知典1 熊倉裕二1 宗田真1 宮崎達也1 桑野博行1

所属機関: 1群馬大学大学院医学系研究科総合外科学

ページ範囲:P.23 - P.27

文献概要

Step1
トロッカー挿入,肝左葉の挙上と視野の展開(図1)
 アカラシアに対する筋層切開術は,1913年Hellerにより最初の報告が行われ,現在では本法に逆流防止手術であるDor噴門形成術を加える,いわゆるHeller-Dor法が広く普及し,また腹腔鏡手術が標準化されている.本稿では,腹腔下Heller-Dor法について概説する.
①手術体位は開脚仰臥位としている.臍部にopen methodで12 mmブラントチップトロッカーを挿入する.腹腔内の癒着を確認しながら,右肋弓下鎖骨中線上に5 mmトロッカー,左肋弓下鎖骨中線上に12 mmトロッカー,さらにその外側で左側腹部前腋窩線上に5 mmトロッカーを挿入する.術者は両鎖骨中線上のトロッカーもしくは右鎖骨中線上および臍部トロッカーを適宜使用している(臍部トロッカーを術者が使用する際には,左鎖骨中線上12 mmよりカメラを挿入する).

参考文献

1)片田夏也,桜本伸一,森谷宏光,他:食道アカラシアに対する腹腔鏡下手術.消外36:553-559,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら