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文献詳細

雑誌文献

臨床外科72巻11号

2017年10月発行

文献概要

増刊号 手術ステップごとに理解する—標準術式アトラス 5 肝臓

中央二区域切除

著者: 新木健一郎12 調憲1 久保憲生12 渡辺亮12 桑野博行2

所属機関: 1群馬大学大学院肝胆膵外科学 2群馬大学大学院病態総合外科学

ページ範囲:P.202 - P.207

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Step1
開腹,術野展開,肝脱転操作
 中央二区域切除では前区域切除と内側区域切除の双方の手技を要し,広い面積の肝切除を行う必要があるため,術野を十分に確保することが重要である.切開法はJ字切開や逆T字切開が用いられることが多い.肝静脈系の出血があった場合のコントロールのため,中肝静脈・右肝静脈を必ず確保しておく.
①開胸なしのJ字切開で開腹し(図1a),肝円索を切離する.肝円索を牽引し肝鎌状間膜から左右冠状間膜を切離する.創縁ドレープを用いて,ケント鉤にて腹壁を牽引し,術野を十分に展開する.

参考文献

1)日本肝胆膵外科学会高度技能専門医制度委員会(編):肝胆膵高難度外科手術,第2版.医学書院,2016
2)Sugioka A, Kato Y, Tanahashi Y:Systematic extrahepatic Glissonean pedicle isolation for anatomical liver resection based on Laennec's capsule:proposal of a novel comprehensive surgical anatomy of the liver. J Hepatobiliary Pancreat Sci 24:17-23, 2017
3)Yamashita Y, Hamatsu T, Rikimaru T, et al:Bile leakage after hepatic resection. Ann Surg 233:45-50, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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