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文献詳細

雑誌文献

臨床外科72巻13号

2017年12月発行

文献概要

特集 最新の胆道癌診療トピックス—新たな治療戦略の可能性を探る 手術手技

門脈浸潤を伴う胆道癌の切除

著者: 杉浦禎一1 岡村行泰1 上坂克彦1

所属機関: 1静岡県立静岡がんセンター肝胆膵外科

ページ範囲:P.1455 - P.1461

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【ポイント】
◆門脈の切除・再建は,術前のCT(特に3Dアンギオの門脈像)を用いて十分なプランニングをすることが重要である.
◆右側肝切除時では,左門脈が長いために門脈再建時に屈曲しないように長さの調節が必要である.
◆左側肝切除時では,多くの症例で右肝動脈合併切除・再建が必要となること,門脈右枝には門脈左枝ほど長さに余裕がなく,前後区域枝の分岐形態も症例により様々であることより,右側肝切除と比べ手術の難易度は格段に上がる.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画(Flash形式)を見ることができます(公開期間:2020年12月末まで)。

参考文献

1)Neuhaus P, Thelen A, Jonas S et al:Oncological superiority of hilar en bloc resection for the treatment of hilar cholangiocarcinoma. Ann Surg Oncol 19:1602-1608, 2012
2)杉浦禎一,上坂克彦,岡村行泰,他:高難度外科手術手技 胆道 肝門部胆管癌に対する肝右3区域・尾状葉切除,肝外胆管切除・再建術.手術70:463-467,2016
3)Nagino M, Nimura Y, Nishio H, et al:Hepatectomy with simultaneous resection of the portal vein and hepatic artery for advanced perihilar cholangiocarcinoma:an audit of 50 consecutive cases. Ann Surg 252:115-123, 2010
4)杉浦禎一,上坂克彦:肝・胆・膵・脾の手術 肝門部胆管癌手術 肝左3区域・尾状葉切除.消外39:806-812,2016
5)Ebata T, Nagino M, Kamiya J et al:Hepatectomy with portal vein resection for hilar cholangiocarcinoma:audit of 52 consecutive cases. Ann Surg 238:720-727, 2003
6)Miyazaki M, Itoh H, Kaiho T, et al:Portal vein reconstruction at the hepatic hilus using a left renal vein graft. J Am Coll Surg 180:497-498, 1995

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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