文献詳細
特集 最新の胆道癌診療トピックス—新たな治療戦略の可能性を探る
手術手技
肝動脈浸潤を伴う胆道癌の切除—右肝動脈浸潤を伴う肝門部領域胆管癌に対する肝左3区域切除術
著者: 久保木知1 清水宏明1 吉富秀幸1 古川勝規1 高屋敷吏1 高野重紹1 鈴木大亮1 酒井望1 賀川真吾1 野島広之1 三島敬1 宮崎勝1 大塚将之1
所属機関: 1千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科学
ページ範囲:P.1462 - P.1465
文献概要
◆動脈浸潤を伴う肝門部領域胆管癌に対する肝動脈合併切除・再建を併施した広範囲肝切除は,合併症率が高く,R0切除が困難であることが多いため,慎重にその適応を決定する必要がある.
◆しかし,近年の術前化学療法の奏効率上昇や肝動脈再建を含めた手術手技の進歩により,その手術成績は著明に向上してきているため,広範なリンパ節転移がなく,R0切除が期待できる症例では積極的に施行することが望ましい.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画(Flash形式)を見ることができます(公開期間:2020年12月末まで)。
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