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文献詳細

雑誌文献

臨床外科72巻4号

2017年04月発行

文献概要

特集 消化管吻合アラカルト—あなたの選択は? 胃外科

幽門側胃切除術後Billroth Ⅰ法再建:Circular stapler

著者: 中田浩二1 羽生信義2 柏木秀幸2 小村伸朗2 矢野文章2 志田敦男2 三森教雄2 矢永勝彦2

所属機関: 1東京慈恵会医科大学臨床検査医学 2東京慈恵会医科大学外科

ページ範囲:P.424 - P.428

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【ポイント】
◆幽門側胃切除Billroth Ⅰ法再建においてcircular stapler(CS)による器械吻合を安全に行うためのおもなポイントとして,以下が挙げられる.
◆胃切離ラインはできるだけ胃の長軸に対して垂直となるようにし,大彎のたるみが生じないようにすること.
◆アンビルヘッドとCS本体を合体し締め込む際に,緊張をゆるめ,打ち抜く組織量を多く取るようにすること.
◆残胃小彎のステイプルラインが腹側ではなく0時方向になるように誘導し,吻合部に捻れの力が加わらないようにすること.

参考文献

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4)市川大輔,小西博貴,村山康利,他:各種デバイスの特性.臨外67:1363-1367,2012
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6)上西紀夫,森 和彦,田島正晃,他:胃手術 幽門側胃切除術.外科70:32-38,2008
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8)小林 理,奥川 保,円谷 彰,他:幽門側胃切除後の器械吻合によるBillroth Ⅰ法再建術.手術49:651-655,1995

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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