文献詳細
文献概要
特集 百花繚乱! エネルギーデバイスを使いこなす 知っておきたいデバイスの特徴と安全な使用法
高周波手術装置(電気メス)の原理と有害事象
著者: 渡邊祐介12 倉島庸23 平野聡2
所属機関: 1手稲渓仁会病院外科 2北海道大学大学院医学研究科消化器外科学分野Ⅱ 3北海道大学大学院医学研究科クリニカルシミュレーションセンター
ページ範囲:P.520 - P.525
文献購入ページに移動◆高周波交流電流により細胞内温度が上昇し,切開や凝固といった組織反応を引き起こす.組織反応は電流密度の二乗,組織抵抗,通電時間に比例し,電圧が高いほど周辺まで熱変性が起こる.
◆低電圧・連続波である切開モードをいかに使いこなすかがコツとなる.先端をシャープに当て直線的に動かすことで組織が切れ,先端を動かさずに面で当てるように使うことで良質な凝固が得られる.
◆電気の流れは目に見えない.予想もしない場所へ流れていくため,最低限の出力設定,低電圧モードの使用を心がけ,できるだけ短時間の通電につとめ,空打ちや焦げた標的組織への過剰な通電は避ける.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画(Flash形式)を見ることができます(公開期間:2020年5月まで)。
参考文献
掲載誌情報