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文献詳細

雑誌文献

臨床外科72巻6号

2017年06月発行

特集 術後重大合併症—これだけは知っておきたい緊急処置法

各論

術後出血①上部消化管術後

著者: 坊岡英祐1 竹内裕也1 須田康一1 中村理恵子1 和田則仁1 川久保博文1 北川雄光1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科学(一般・消化器)

ページ範囲:P.660 - P.662

文献概要

【ポイント】
◆胃癌術後腹腔内出血は手術手技による直接的な原因は少なく,術後膵液漏などが原因となる場合が多い.
◆術後出血の診断には,ドレーン排液の急激な変化を見逃さないことが重要であり,早期診断早期治療が求められる.
◆術後出血の診断・治療にIVRは非常に有用であるが,患者のバイタルサインを念頭に再開腹術を躊躇してはいけない.

参考文献

1)清水喜徳:【院内急変】外科病棟入院患者の胃癌術後腹腔内出血—術後出血で押さえなければならない四つのポイント.LiSA 22:612-615,2015
2)若林 剛,今野弘之,宇田川晴司,他:National Clinical Database(消化器外科領域)Annual Report 2014.日消外会誌48:1032-1044,2015
3)常深聡一郎,野村栄治,李 相雄,他:胃癌術後膵液漏に起因する腹腔内出血症例の検討.日臨外会誌69:2752-2759,2008
4)渡邊良平,比企直樹,佐野 武:【ERASに基づく術前・術中・術後管理】領域別 胃外科 ERASの実践.消外34:407-414,2011
5)窪田 健,比企直樹,佐野 武,他:【消化器外科領域におけるドレーンの適正使用】胃切除術/予防的ドレーンの必要性と適正使用.日外感染症会誌10:401-407,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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