臨床外科72巻7号

2017年07月発行

特集 イラストでわかる！—消化器手術における最適な剝離層

低位前方切除術における剝離層の選択—下部直腸癌に対して

著者： 相場利貞¹ 上原圭介¹ 向井俊貴¹ 冨田明宏¹ 菅原元¹ 江畑智希¹ 梛野正人¹

所属機関： ¹名古屋大学大学院医学系研究科腫瘍外科学

ページ範囲：P.821 - P.826

文献概要

【ポイント】
◆一度捉えた剝離層をしっかり追い続けること．
◆直腸周囲の膜解剖を熟知すること．
◆直腸周囲の脂肪組織を取り残さないこと．
＊本論文中、［▶動画］マークのある図につきましては、関連する動画（Flash形式）を見ることができます（公開期間：2020年7月末まで）。

参考文献

1）Heald RJ, Husband E, Ryall RD：The mesorectum in rectal cancer surgery--the clue to pelvic recurrence? Br J Surg 69：613-616, 1982

2）Nagtegaal ID, van de Velde CJ, van der Worp E, et al：Macroscopic evaluation of rectal cancer resection specimen：clinical significance of the pathologist in quality control. J Clin Oncol 20：1729-1734, 2002

3）上原圭介：直腸・挙筋間剝離の工夫．杉原健一，坂井義治（編）；腹腔鏡下大腸癌手術の要点と盲点．文光堂，2016，pp 132-135