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ラパコレUpdate 最近のコンセプトと手技・11
—Difficult gallbladder—Difficult gallbladderの術中判定・対処法
著者: 森泰寿1 大塚隆生1 仲田興平1 宮坂義浩1 清水周次1 中村雅史1
所属機関: 1九州大学大学院医学研究院臨床・腫瘍外科
ページ範囲:P.862 - P.867
文献購入ページに移動腹腔鏡下胆囊摘出術(laparoscopic cholecystectomy:LC)は1990年頃より急速に普及し,現在では胆囊結石症の標準治療法として確立している.現在でも,多くの外科医にとってLCが初めて術者として施行する腹腔鏡下手術である.一方LCは,炎症や癒着のない容易なものから熟練した外科医でも難渋する高度炎症を伴うものまで難易度は様々である.また,高度炎症を伴うLCでは開腹移行を余儀なくされる場合や解剖の誤認に伴う胆管損傷の可能性があり,LCの安全な施行には経験と慎重な術中判断,手術操作が求められる.本稿では,胆囊摘出困難例に対するLCの術中判定法とその対処法について述べる.
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