文献詳細
文献概要
昨日の患者
人生最期の大冒険
著者: 中川国利1
所属機関: 1宮城県赤十字血液センター
ページ範囲:P.66 - P.66
文献購入ページに移動 老いて認知症となりながらも,人は過去を懐かしみ,昔の誼を辿りたくなるものである.認知症に加え癌末期で食事も満足に取れないながら,50年ほど前の学生生活を懐かしみ,逝去1か月前に遠方の親友を訪ね回った患者さんを紹介する.
70歳代前半のKさんは,10年ほど前に胃切除術を行った.そして60歳代後半から認知症が生じ,施設に入所していた.さらに飲み込むことが困難となり,食道癌と診断された.しかも周囲リンパ節転移,さらには多発性の骨転移や肝転移を認めた.認知症もあるため,対症療法を行った.
70歳代前半のKさんは,10年ほど前に胃切除術を行った.そして60歳代後半から認知症が生じ,施設に入所していた.さらに飲み込むことが困難となり,食道癌と診断された.しかも周囲リンパ節転移,さらには多発性の骨転移や肝転移を認めた.認知症もあるため,対症療法を行った.
掲載誌情報