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なかなか書けない外科医のための集中講義—英文論文を書いてみよう・1【新連載】
なぜ研究をするのか?
著者: 杉山政則1
所属機関: 1杏林大学外科
ページ範囲:P.90 - P.96
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ほとんどの臨床医は英文論文を執筆することの重要性を認識しているが,「いつか書こう」と思いながら,なかなか執筆できないままでいることが多いのではないか? 私自身も「忙しいから」「英作文が得意でないから」と言い訳をして40歳までは英文論文を全く書かなかった.その後,あるきっかけで,研究や英文論文執筆の楽しさを初めて知り,80篇以上の英文論文を筆頭著者として発表することができた.
その経験をもとに10年前から毎年,杏林大学医学部大学院の共通講義として「英文論文作成の基本技術」の講義を行っている.これが結構評判が良くて,大学院生以外の受講者やリピーターも多い.その理由の一つは,若いときには英文論文を書けなかったが,40歳から始めても何とかなったという「しくじり先生」の経験が,多くの若手医師を勇気づけているからであろうと考えている.多くの外科医・臨床医は手術・臨床をやりたくて進路を決めたと思うが,このような研究の世界があることや研究の面白さを教えてあげることが,私たち大学教員の努めであると考えている.もし研究を一生懸命やっても,面白くない,自分に向いていないと分かったときは,臨床に戻ればよいと思う.
ほとんどの臨床医は英文論文を執筆することの重要性を認識しているが,「いつか書こう」と思いながら,なかなか執筆できないままでいることが多いのではないか? 私自身も「忙しいから」「英作文が得意でないから」と言い訳をして40歳までは英文論文を全く書かなかった.その後,あるきっかけで,研究や英文論文執筆の楽しさを初めて知り,80篇以上の英文論文を筆頭著者として発表することができた.
その経験をもとに10年前から毎年,杏林大学医学部大学院の共通講義として「英文論文作成の基本技術」の講義を行っている.これが結構評判が良くて,大学院生以外の受講者やリピーターも多い.その理由の一つは,若いときには英文論文を書けなかったが,40歳から始めても何とかなったという「しくじり先生」の経験が,多くの若手医師を勇気づけているからであろうと考えている.多くの外科医・臨床医は手術・臨床をやりたくて進路を決めたと思うが,このような研究の世界があることや研究の面白さを教えてあげることが,私たち大学教員の努めであると考えている.もし研究を一生懸命やっても,面白くない,自分に向いていないと分かったときは,臨床に戻ればよいと思う.
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