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文献概要
ひとやすみ・168
手術同意書の作成
著者: 中川国利1
所属機関: 1宮城県赤十字血液センター
ページ範囲:P.1215 - P.1215
文献購入ページに移動 検査や手術など危険を伴う医療行為を行う際,患者や家族にわかりやすく説明し,同意のうえで行うのが基本である.患者のためを思っても,同意がなければ医療を行うべきではなく,いわんや主治医の興味本位の行為は絶対に許されるものではない.
手術同意書を作成する際には,手術に伴う危険より手術を行う利点が多く,また他の治療法より有効であることを説明し,了解を得る必要がある.しかし患者や家族は医学に関してはまったくの素人であり,危険性を含むすべてを理解することは,はなはだ困難である.大きな不安を抱えながらも,外科医の情熱にほだされて信頼し,同意しているのが現状だと思う.それだけに外科医は真摯に対応することが求められる.すなわち自分自身がしてほしい最善の治療法を患者に提案し,丁寧に説明するとともに,患者の信頼に全力で応える必要がある.外科医にとって果たすべき責務は大きいが,それだけに遣り甲斐があり,達成したときの充実感は格別である.外科医の最大の醍醐味である.
手術同意書を作成する際には,手術に伴う危険より手術を行う利点が多く,また他の治療法より有効であることを説明し,了解を得る必要がある.しかし患者や家族は医学に関してはまったくの素人であり,危険性を含むすべてを理解することは,はなはだ困難である.大きな不安を抱えながらも,外科医の情熱にほだされて信頼し,同意しているのが現状だと思う.それだけに外科医は真摯に対応することが求められる.すなわち自分自身がしてほしい最善の治療法を患者に提案し,丁寧に説明するとともに,患者の信頼に全力で応える必要がある.外科医にとって果たすべき責務は大きいが,それだけに遣り甲斐があり,達成したときの充実感は格別である.外科医の最大の醍醐味である.
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