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文献詳細

雑誌文献

臨床外科73巻10号

2018年10月発行

文献概要

Reduced Port Surgery—制限克服のための達人からの提言・10

RPSによる鼠径ヘルニア手術—needlescopic TAPP

著者: 金平文1 金平永二1 高橋昂大1 谷田孝1 佐々木一憲1

所属機関: 1メディカルトピア草加病院外科・ヘルニアセンター

ページ範囲:P.1256 - P.1260

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はじめに
 鼠径ヘルニアに対するTAPP法は若手医師が習得する機会も多いが,まずは安全を意識した解剖やリスクの理解と,剝離や腹膜縫合閉鎖などの基本技術の確実な習得が重要である1).基本技術の習熟後には,より侵襲の少ない手術として一部の施設で単孔式TAPPや,細径器具を使用するneedlescopic TAPPが試みられている.本稿では筆者らが行っている,needlescopic TAPPの手技の実際を詳細に紹介する.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2021年10月末まで)。

参考文献

1)早川哲史:腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術—さまざまなTAPP(transabdomnal preperioniar repair)法.手術62:1681-1689,2008
2)亀井 文,金平永二,中木正文,他:フック型電気メスを用いて行うreduced port TAPP.手術70:1437-1443,2016
3)金平永二,塩澤邦久,谷田 孝,他:内視鏡外科手術用高剛性ニードル鉗子(BJニードル)の開発と臨床成績.医機学82:457-462,2012
4)谷田 孝,金平永二,高橋昂大,他:総論—Needlescopic surgeryで使用する器具.臨外73:488-494,2018
5)Kamei A, Kanehira E, Nakagi M, et al:Development of scar-less laparoscopic hernia repair(TAPP-252)facilitated by new 2 mm instruments. Minm Invasive Ther Allied Techol 25:314-318, 2016
6)亀井 文,金平永二,中木正文,他:腹腔鏡下手術 RPSと単孔式手術,Needlescopic TAPP—2 mm, 5 mm, 2 mm.臨外71:1266-1272, 2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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