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文献詳細

雑誌文献

臨床外科73巻11号

2018年10月発行

文献概要

増刊号 あたらしい外科局所解剖全図—ランドマークとその出し方 上部消化管

胸腔鏡下食道癌手術での上・中縦隔郭清に必要な局所解剖

著者: 大杉治司1 成宮孝祐1 工藤健司1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター外科

ページ範囲:P.29 - P.40

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●point
●縦隔にも明確な解剖層構造が存在し,この層に沿って本のページを捲るような剝離が理想的である.
●食道は咽頭と胃の間の短い臓器が肺の発達とともに引き延ばされた発生学的特徴があり,肺門より頭側で周囲臓器と複雑な関係をもつ1)
●リンパ節は臓器であり,リンパ節門には血管,輸出リンパ管,血管作動性無髄神経が存在し,リンパ節を固定している(図1).
●主要血管,気管・気管支とcontralateralに剝離すると微細出血を回避できる(図2).
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2023年10月末まで)。

参考文献

1)Sadler TM:Langman's Medical embryology 13th ed. Philadelphia, Lippincott, 2012, pp 208-212
2)Ross MH, Pawlina W:Histology:A Text and Atlas, 7th ed. Wolters Kluwer, 2015
3)佐藤達夫:消化管の局所解剖 食道・胃.金原出版,1993,pp 32-51
4)Osugi H, Narumiya K, Kudou K:Supracarinal dissection of the oesophagus and lymphadenectomy by MEI. J Thorac Dis 9:741-750, 2018
Cuesta MA(ed);Minimally invasive surgery for upper abdominal cancer. Amsterdam, Springer, 2018, pp 59-72

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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