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文献詳細

雑誌文献

臨床外科73巻11号

2018年10月発行

文献概要

増刊号 あたらしい外科局所解剖全図—ランドマークとその出し方 肝胆膵 《Special Lecture》

胆囊動脈のバリエーション

著者: 梅澤昭子1

所属機関: 1四谷メディカルキューブ外科

ページ範囲:P.226 - P.231

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胆囊動脈
 胆囊動脈は,右肝動脈(right hepatic artery:RHA)から分岐し,Calot三角内を経て浅枝(superficial branch)と深枝(deep branch)に分枝する.浅枝は胆囊の腹腔側,漿膜下を走行する.深枝は肝臓と胆囊床の間を走行して肝実質に細分枝する1).ここでのCalot三角とは胆囊管・総肝管・肝下面で構成される三角の呼称である2).胆囊頸部〜Calot三角前面に存在するsentinel node(前哨リンパ節)は,その背側に胆囊動脈が走行することが多いので,胆囊摘出術におけるランドマークとして知られている(図1)2)
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2023年10月末まで)。

参考文献

1)斎藤和好:胆道系の血管分布.高田忠敬,二村雄次(編):胆道外科—Standard & Advanced Techniques.医学書院,2005,pp 8-10
2)佐藤寿雄,高橋 渉:胆道手術:総論.図説 標準外科手術2[肝・胆・膵・脾].へるす出版,1988,pp 30-33
3)万代恭嗣:理解すべき解剖.松本純夫(編):動画でわかる腹腔鏡下胆囊摘出術 基本から技術認定まで.中山書店,2008,pp 5-15
4)Michels NA:The hepatic, cystic and retroduodenal arteries and their relations to the biliary ducts with samples of the entire celiacal blood supply. Ann Surg 133:503-524, 1951
5)佐藤四三,中島 晃,中尾篤典,他:腹腔鏡下胆囊摘出術における胆囊動脈の解剖.日臨外医会誌55:1119-1123,1994

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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