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特集 炎症性腸疾患アップデート—いま外科医に求められる知識と技術 潰瘍性大腸炎の手術手技
Reduced Port Surgery(単孔式port+1 port)による大腸全摘・回腸囊肛門管吻合術
著者: 岡本欣也1
所属機関: 1JCHO東京山手メディカルセンター大腸肛門病センター
ページ範囲:P.1362 - P.1367
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◆潰瘍性大腸炎に対する大腸全摘・回腸囊肛門管吻合は単孔式ポートに1ポートを加えたReduced Port Surgeryでmulti-port Surgeryと同様な安全で確実な手術が可能である.
◆直腸の剝離を腸管に沿った剝離層で行うことで下腹神経の完全温存が容易となる.
◆直腸の切離を肛門側より脱転して歯状線上縁で確実に切離することで肛門管内吻合が可能となり,通常の肛門管吻合より残存する直腸粘膜を減少させることができる.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2021年11月末まで)。
◆潰瘍性大腸炎に対する大腸全摘・回腸囊肛門管吻合は単孔式ポートに1ポートを加えたReduced Port Surgeryでmulti-port Surgeryと同様な安全で確実な手術が可能である.
◆直腸の剝離を腸管に沿った剝離層で行うことで下腹神経の完全温存が容易となる.
◆直腸の切離を肛門側より脱転して歯状線上縁で確実に切離することで肛門管内吻合が可能となり,通常の肛門管吻合より残存する直腸粘膜を減少させることができる.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2021年11月末まで)。
参考文献
1)岡島正純,住谷大輔,小島康知,他:単孔式内視鏡手術で使用する器具.臨外73:370-375,2018
掲載誌情報