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文献詳細

雑誌文献

臨床外科73巻4号

2018年04月発行

1200字通信・116

先生

著者: 板野聡1

所属機関: 1寺田病院外科

ページ範囲:P.409 - P.409

文献概要

 私が大学を卒業したのは1979年のことですので,ずいぶんと時間が経ちました.それでも毎年春になると,卒業当時の新鮮な気持ちを思い出し,リフレッシュさせてもらっています.一方で,最近の新人さんたちは,すでに私が医者になってからお生まれになった方ばかりと気付かされ,医者になるまでの人生より医者になってからの人生のほうが長くなったのだと思い知ることにもなっています.
 最近のことですが,医学部に在籍中の甥っ子と話をしながら,医学生時代,5・6年生ともなると恰好だけは医者らしくなってはいたものの,果たしてその頃になんと呼ばれていたのかなとの想いが湧いてきました.当たり前の話ですが,看護婦(当時は「婦」)さん達のほうが余程役に立ち,学生の私は「君」付けか「さん」付けで呼ばれていたのだろうと想像しています.そんなことを考えていたとき,私が初めて「先生」と呼ばれたときのことを,ふと思い出すことになりました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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