文献詳細
特集 機能温存と機能再建をめざした消化器外科手術—術後QOL向上のために
各論
食道癌術後,高位吻合再建時の嚥下機能維持の工夫
著者: 加藤寛章1 白石治1 岩間密1 新海政幸1 木村豊1 安田卓司1
所属機関: 1近畿大学医学部外科学教室上部消化管外科
ページ範囲:P.410 - P.417
文献概要
◆舌骨上筋群温存,舌骨下筋群切離により,術後の喉頭挙上能力を確保し,嚥下機能を保持する.
◆輪状咽頭筋,下咽頭収縮筋下縁の切離により,喉頭気管と頸部食道の剝離が輪状軟骨上縁付近まで延長可能となり,最大限に喉頭温存の口側マージンを確保できる.
◆胃管の場合,食道から胃管への走行がストレートになるように,遊離空腸の場合,空腸に適度な緊張をもってストレートになるようにすることが,食事の通過に重要である.
参考文献
掲載誌情報