icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科73巻5号

2018年05月発行

文献概要

特集 縦隔を覗き,さらにくり抜く—これからの食道・胃外科手術 食道胃接合部癌に対する手術

食道胃接合部癌・食道腺癌に対する開胸・開腹手術—右開胸開腹連続切開の意義

著者: 小池聖彦1 小寺泰弘1

所属機関: 1名古屋大学大学院医学系研究科消化器外科

ページ範囲:P.548 - P.553

文献購入ページに移動
【ポイント】
◆食道胃接合部癌の疾患概念の確立と症例数の増加から,胸腹境界部を術野とする開胸・開腹手術は変わりつつある.
◆経裂孔操作による解剖学的・外科手技的理解が進み,左開胸開腹連続切開は頭側の視野制限から適応症例が減っている.
◆右開胸開腹連続切開は経裂孔操作を超える頭側の視野が得られるアプローチであり,一つのオプションとして理解しておくことは重要と考える.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画(Flash形式)を見ることができます(公開期間:2021年5月末まで)。

参考文献

1)Sasako M, Sano T, Yamamoto S, et al:Left thoracoabdominal approach versus abdominal-transhiatal approach for gastric cancer of the cardia or subcardia:a randomised controlled trial. Lancet Oncol 7:644-651, 2006
2)小池聖彦:直視下経横隔膜操作で行う下縦隔郭清.手術69:1493-1499,2015
3)千野 治,幕内博泰,町村貴郎,他:胸部下部食道癌に対する右開胸開腹連続切開・下部食道食道噴門切除術.手術51:557-560,1997
4)幕内博泰,島田英雄,千野 治,他:右開胸開腹連続切開による下部食道噴門部癌切除術,手術53:1525-1531,1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?