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昨日の患者
4度目の生還
著者: 中川国利1
所属機関: 1宮城県赤十字血液センター
ページ範囲:P.603 - P.603
文献購入ページに移動 小学校時代の恩師であるK先生は,太平洋戦争末期の出征,戦後の栄養不足に伴う結核,そして肺癌から3度の生還を果たした.そして94歳にして進行期大腸癌が判明した.
K先生は半年ほど前から便秘となり,下血も伴うため大腸内視鏡検査を受け,大腸癌と診断された.高齢であり,肺結核で低肺機能のうえ,肺癌は放射線療法後に経過観察中であった.全身麻酔下の大腸切除には大いに躊躇し,教え子の私に相談の電話を掛けてきた.
K先生は半年ほど前から便秘となり,下血も伴うため大腸内視鏡検査を受け,大腸癌と診断された.高齢であり,肺結核で低肺機能のうえ,肺癌は放射線療法後に経過観察中であった.全身麻酔下の大腸切除には大いに躊躇し,教え子の私に相談の電話を掛けてきた.
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