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特集 最新版 “腸閉塞”を極める! 予防と術後対応
大量小腸切除後治療
著者: 上野豪久1
所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科小児成育外科
ページ範囲:P.840 - P.843
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◆大量小腸切除後には消化吸収障害のため短腸症となり,中心静脈栄養による管理が必要となる.
◆短腸症が長期にわたる場合には合併症に気をつけながら小腸リハビリテーションを行い,中心静脈栄養からの離脱を目指す.
◆中心静脈栄養から離脱できずに合併症をきたした場合には,小腸移植による治療を検討する.
◆大量小腸切除後には消化吸収障害のため短腸症となり,中心静脈栄養による管理が必要となる.
◆短腸症が長期にわたる場合には合併症に気をつけながら小腸リハビリテーションを行い,中心静脈栄養からの離脱を目指す.
◆中心静脈栄養から離脱できずに合併症をきたした場合には,小腸移植による治療を検討する.
参考文献
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