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手術手技
腹壁瘢痕ヘルニアに対する大腿筋膜パッチ併用modified shoelace darn repair法
著者: 関根悠貴1 須郷広之1 河合雅也1 町田理夫1 李慶文1 児島邦明1
所属機関: 1順天堂大学医学部附属練馬病院・総合外科
ページ範囲:P.873 - P.876
文献購入ページに移動腹壁瘢痕ヘルニアの修復に際し,メッシュが汎用されているが,感染リスクのある症例では禁忌とされている.今回,卵巣癌の局所再発で直腸切除を施行した患者の腹壁瘢痕ヘルニアに対しmodified shoelace darn repair法と,大腿筋膜パッチによる補強を併用した1例を経験した.下腹部を中心とした腹壁瘢痕ヘルニアに対し,腹直筋鞘前葉を反転縫合し,筋鞘切離縁同士をshoelace縫合した.さらに,筋鞘の欠損した腹直筋を覆うように大腿筋膜による補強を行った.術後経過は良好であり,本法は特に腹直筋後葉を欠く下腹部のヘルニアに対し有用なオプションになるものと考えられた.
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