文献詳細
文献概要
特集 徹底解説! 膵尾側切除を極める 各論:術式のポイント
膵癌に対するradical antegrade modular pancreatosplenectomy(RAMPS)
著者: 近藤成1 村上義昭1 上村健一郎1 中川直哉1 岡田健司郎1 末田泰二郎1
所属機関: 1広島大学大学院医歯薬保健学研究院応用生命科学部門外科学
ページ範囲:P.964 - P.968
文献購入ページに移動◆膵体尾部切除におけるRAMPS法とは,脈管処理・膵切離を先行して,その後に膵体尾部を左方に脱転しながら切除を行う方法である.
◆腫瘍の後腹膜方向への進展度により,膵後方組織への浸潤が軽度な場合には,Anterior RAMPS,浸潤が高度な場合には,Posterior RAMPSを選択することができる.
◆膵尾部・脾の脱転に先行して,脈管処理を行うので動脈先行処理となり,出血を軽減することができ,腫瘍細胞のもみ出しの懸念もないといった利点がある.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2021年8月末まで).
参考文献
掲載誌情報