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特集 当直医必携!「右下腹部痛」を極める
基礎
文献概要
【ポイント】
◆右下腹部には,消化器系,尿路系および生殖器系臓器と血管が立体的に存在し,その解剖の熟知が肝要である.
◆回腸末端部は胆汁酸やビタミンB12の吸収を行うため,その切除により下痢や巨赤芽球性貧血を生じる可能性がある.
◆回腸末端部は,未熟な免疫担当細胞を腸内細菌等により感作・成熟させ,全身に循環させる起点となる免疫臓器である.
◆右下腹部には,消化器系,尿路系および生殖器系臓器と血管が立体的に存在し,その解剖の熟知が肝要である.
◆回腸末端部は胆汁酸やビタミンB12の吸収を行うため,その切除により下痢や巨赤芽球性貧血を生じる可能性がある.
◆回腸末端部は,未熟な免疫担当細胞を腸内細菌等により感作・成熟させ,全身に循環させる起点となる免疫臓器である.
参考文献
1)Staniland JR, Ditchburn J, De Dombal FT:Clinical presentation of acute abdomen:study of 600 patients. Br Med J 3:393-398, 1972
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3)Wakeley CPG:The position of the Vermiform Appendix as Ascertained by Analysis of 10,000 Cases. J Anat 67:277-283, 1933
4)岡本道雄(監訳):Sobotta図説人体解剖学 第5版,原著第21版,第2巻 体幹・内臓・下肢,2002,医学書院,p 209
5)坂井建雄,他(監訳):プロメテウス解剖学アトラス 胸部/腹部・骨盤部,医学書院,2015,p 291
6)坂井建雄(監訳):プロメテウス解剖学コア アトラス,医学書院,2015,p 243
7)岡本道雄(監訳);Sobotta図説人体解剖学 第4版,原著第19版,第2巻 胸部・腹部・骨盤部・下肢,医学書院,1999,p 232,p 235
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