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特集 腹腔鏡下胃手術のすべて 応用編
術前化学療法後の腹腔鏡下胃切除術
著者: 稲木紀幸1
所属機関: 1順天堂大学医学部附属浦安病院消化器・一般外科
ページ範囲:P.1219 - P.1226
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◆術前化学療法は胃癌治療ガイドラインにおいてはまだ臨床研究の位置づけであり,その適応は慎重に検討すべきである.
◆術前化学療法後の組織変化の特徴は浮腫と線維化に代表され,手術時にはこの組織変化を念頭に対処すべきである.
◆電極付き吸引装置などを活用して術野をドライに保ち,適切な組織牽引で剝離層を見つけることが肝要である.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年10月末まで)。
◆術前化学療法は胃癌治療ガイドラインにおいてはまだ臨床研究の位置づけであり,その適応は慎重に検討すべきである.
◆術前化学療法後の組織変化の特徴は浮腫と線維化に代表され,手術時にはこの組織変化を念頭に対処すべきである.
◆電極付き吸引装置などを活用して術野をドライに保ち,適切な組織牽引で剝離層を見つけることが肝要である.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年10月末まで)。
参考文献
1)日本胃癌学会(編):胃癌治療ガイドライン医師用 2018年1月改訂第5版.金原出版,2018,pp 46-47
2)Tsuburaya A, Mizusawa J, Tanaka Y, et al:Neoadjuvant chemotherapy with S1 and cisplatin followed by D2 gastrectomy with para-aortic lymph node dissection for gastric cancer with extensive lymph node metastasis. Br J Surg 101:653-660, 2014
3)Ito S, Sano T, Mizusawa J, et al:A phase Ⅱ study of preoperative chemotherapy with docetaxel, cisplatin and S-1 followed by gastrectomy with D2 plus para-aortic lymph node dissection for gastric cancer with extensive lymph node metastasis:JCOG1002. Gastric Cancer 20:322-331, 2017
4)Watanabe M, Kinoshita T, Enomoto N, et al:Clinical significance of splenic hilar dissection with splenectomy in advanced proximal gastric cancer:An analysis at single institution in Japan. World J Surg 40:1165-1171, 2016
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