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文献詳細

雑誌文献

臨床外科74巻10号

2019年10月発行

文献概要

特集 腹腔鏡下胃手術のすべて 応用編

残胃の癌に対する腹腔鏡下残胃全摘術

著者: 松尾一勲1 須田康一12 後藤愛1 鈴木和光1 前田祐助2 岩郷俊幸2 須田嵩2 鶴安浩1 中村謙一1 中内雅也1 柴崎晋1 菊地健司1 稲葉一樹1 宇山一朗1

所属機関: 1藤田医科大学総合消化器外科 2赤坂見附前田病院外科

ページ範囲:P.1227 - P.1234

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【ポイント】
◆残胃の癌の手術では,初回胃切除後の癒着,再建による解剖学的変化を考慮して,手術手順を症例ごとに工夫する必要がある.
◆内視鏡外科手術は,水平視や拡大視による良好な視野を活用した,手前から奥,内から外の操作を得意とする.
◆網囊左界,膵下縁,右横隔膜脚と尾状葉の間に癒着が比較的緩やかな部位があることが多い.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年10月末まで)。

参考文献

1)梅木祐介,須田康一,宇山一朗.早期胃癌に対する開腹幽門側胃切除術後残胃の癌における腹腔鏡下残胃亜全摘術.手術70,205-201,2016
2)日本胃癌学会(編):胃癌治療ガイドライン医師用.2018年1月改定第5版.金原出版,2018
3)須田康一:リンパ節郭清の原理・原則と郭清限界.宇山一朗監修,藤田保健衛生大学内視鏡外科手術テキスト,南江堂,2015,pp 40-44
4)Uyama I, Suda K, Satoh S:Laparoscopic surgery for advanced gastric cancer:current status and future perspectives. J Gastric Cancer 13:19-25, 2013
5)Suda K, Nakauchi M, Inaba K, et al:Minimally invasive surgery for upper gastrointestinal cancer:our experience and review of the literature. World J Gastroenterol 22:4626-4637, 2016
6)Suda K, Nakauchi M, Inaba K, et al:Robotic Surgery for Upper GI Cancer:Current Status and Future Perspectives. Dig Endosc 28:701-713, 2016
7)須田康一:set upの基本原理・原則.宇山一朗(監修):藤田保健衛生大学内視鏡外科手術テキスト.南江堂,2015,pp 13-16
8)山浦忠能,他:残胃癌に対する腹腔鏡下残胃全摘術.手術67:1501-1505,2013
9)須田康一,宇山一朗,北川雄光:胃癌に対する幽門下リンパ節郭清:“V-V式アプローチ”と“デルタ地帯”を用いた効率的な腹腔鏡下幽門下リンパ節郭清.消外40:75-81,2017
10)中内雅也,須田康一,宇山一朗,他:アトラスで知る消化管癌に対するロボット手術:ロボット手術の基本.消外42:13-21,2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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