文献詳細
増刊号 すぐに使える周術期管理マニュアル
Ⅲ章 術式別の術前・術中・術後管理 食道
食道裂孔ヘルニア(GERDを含む)
著者: 秋元俊亮1 矢野文章1 三森教雄1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学附属病院外科学講座上部消化管外科
ページ範囲:P.112 - P.114
文献概要
教室では,食道裂孔ヘルニアに対して腹腔鏡アプローチにて胃の腹腔内への還納,裂孔縫縮,逆流防止処置としてToupet噴門形成術を基本術式としている.噴門形成術にはNissen法もあるが,術後つかえ感の発現率がToupet法より有意に高いと報告されている2).①3 cm以上の滑脱型ヘルニア,傍食道型もしくは混合型ヘルニア,②75歳以上,③BMI 28 kg/m2以上の症例に対してメッシュ補強を追加している.さらに,混合型もしくは傍食道型ヘルニア症例には胃壁と腹壁の固定を3〜4針行っている.
参考文献
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