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文献詳細

雑誌文献

臨床外科74巻11号

2019年10月発行

文献概要

増刊号 すぐに使える周術期管理マニュアル Ⅲ章 術式別の術前・術中・術後管理 小腸・大腸

肛門疾患手術

著者: 赤瀬崇嘉1 栗原浩幸1 高林一浩1 赤羽根拓弥1 中村圭介1 金井忠男1

所属機関: 1所沢肛門病院

ページ範囲:P.151 - P.154

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術前管理:入院前編
 肛門疾患に対する治療は,疾患と患者の全身状態を考慮して選択される.一般的な肛門疾患(痔核,裂肛,痔瘻,直腸脱など)の手術は通常,低位腰椎麻酔や仙骨硬膜外麻酔の下で行われるが,患者のリスクが高い場合や病変が軽度のものであれば局所麻酔のもとで行うこともある.治療する疾患の病態を評価することと,患者の全身状態の評価を行うことが必要である.肛門疾患手術は緊急度が高くないため,全身評価を行った後に手術を行う.

参考文献

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2)岩垂純一:肛門疾患の画像診断 実地医家のための肛門疾患診療プラクティス第2版.永井書店,2007,pp 55-75
3)小澤広太郎,他:肛門科受診患者における大腸癌の特徴.日本大腸肛門病会誌57:49-54,2004
4)岩垂純一:肛門疾患患者の術前,術後管理 実地医家のための肛門疾患診療プラクティス第2版,永井書店,2007,pp 211-240,
5)宮崎道彦:全身性疾患を有する肛門疾患に対する手術経験.日本大腸肛門病会誌60:251-255,2007
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8)内田浩司,栗原浩幸:肛門周囲膿瘍と痔瘻 肛門疾患—解剖から手術まで.金井忠男(監修).南山堂,2014,pp 138-141
9)栗原浩幸,他:肛門部手術後の疼痛対策—内痔核手術後における効果的な鎮痛坐剤の使用方法について.日本大腸肛門病会誌51:219-225,1998
10)国本正雄,他:内痔核根治術術後出血症例の検討.日本大腸肛門病会誌57:165-168,2004
11)日本大腸肛門病学会(編):CQ-8痔核の外科的治療法の種類と効果は.肛門疾患(痔核・痔瘻・裂肛)診療ガイドライン2014年版,pp 16-20,南江堂,2014
12)野垣正樹:切除術(開放術式)の工夫と術後成績—粘膜・肛門上皮縫縮術式.日本大腸肛門病会誌51:1061-1066,1998

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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