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文献詳細

雑誌文献

臨床外科74巻11号

2019年10月発行

増刊号 すぐに使える周術期管理マニュアル

Ⅲ章 術式別の術前・術中・術後管理 その他

乳房切除術

著者: 萬谷京子1 大木慶子1 逢坂佳宗2

所属機関: 1川崎市立川崎病院外科 2川崎市立川崎病院麻酔科

ページ範囲:P.197 - P.201

文献概要

 乳房切除術の周術期管理は,各施設で工夫が重ねられていることと拝察する.本稿では,当施設で行っている現在の方法・工夫について述べる.
 本術式に特徴的な合併症は,術中体位による頸部・肩関節部・上肢などの筋肉痛・神経障害,消毒液塗布やテープ貼付による接触性皮膚炎・水疱,出血,血清腫,皮弁の血流障害,縫合不全,感染,創痛,皮弁作製領域の知覚異常,ドレーンが皮下の組織に接触することに伴う出血や痛みなどである.これらのうち,完全な予防が困難で,全身状態に影響を与える可能性があり,速やかな対処が必要になる合併症は,出血である.

参考文献

1)林田 哲,北川雄光:手術のtips and pitfalls乳がん手術における後出血防止の工夫と出血時の対応.日外会誌120:65-67,2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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