文献詳細
増刊号 すぐに使える周術期管理マニュアル
Ⅳ章 術後合併症とその管理 B 系統別術後合併症の管理ポイント 感染系
腹腔内膿瘍
著者: 土屋剛史1 大野航平1 岡田有加1 八木貴博1 福島慶久1 島田竜1 小澤毅士1 端山軍1 野澤慶次郎1 松田圭二1 橋口陽二郎1
所属機関: 1帝京大学医学部附属病院外科
ページ範囲:P.306 - P.307
文献概要
膿瘍が形成される部位は,主に原因となる臓器の隣接部である.それ以外では,腹腔内の低い位置に貯留する.すなわち,左右の横隔膜下や傍結腸溝,Morrison窩,Douglas窩に膿瘍形成が起こりやすい.稀に,腸間膜の間に形成されることもある.つまり,手術の際にドレーンを留置する部位と概ね一致するため,膿瘍形成の予防には,適切な部位に,跳ねないドレーンを留置することが非常に重要である.
参考文献
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