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文献詳細

雑誌文献

臨床外科74巻11号

2019年10月発行

文献概要

増刊号 すぐに使える周術期管理マニュアル Ⅳ章 術後合併症とその管理 B 系統別術後合併症の管理ポイント 感染系

サイトメガロウイルス感染症

著者: 日吉雅也1 石原聡一郎1

所属機関: 1東京大学腫瘍外科・血管外科

ページ範囲:P.310 - P.312

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症状
●サイトメガロウイルス(CMV)はヘルペスウイルスの一種で,通常,幼少時に感染し,ほとんどが不顕性感染のまま,生涯その宿主に潜伏感染する.特に免疫が弱っている状態で感染すると肺炎,網膜炎,胃腸炎,脳炎などが引き起こされる.
●エイズ患者,移植患者,ステロイド使用,抗癌薬治療患者がCMV感染症のハイリスクとされるが,免疫抑制薬治療,膠原病,糖尿病,腎不全,敗血症,外傷などの疾患を有する患者にも起こることがある1)

参考文献

1)Baroco AL, Oldfield EC:Gastrointestinal cytomegalovirus disease in the immunocompromised patient. Curr Gastroenterol Rep;10:409-416, 2008
2)日本臨床腎移植学会(編):サイトメガロウイルス感染症の診療ガイドライン2011.日本医学館,2011
3)日本造血細胞移植学会:造血細胞移植ガイドライン ウイルス感染症の予防と治療 サイトメガロウイルス感染症部会(第4版).2018年8月
4)青木 眞:レジデントのための感染症診療マニュアル第2版.医学書院,2008
5)Patel SM, et al:Successful treatment of acute haemorrhagic cytomegalovirus colitis with ganciclovir in an individual without overt immunocompromise. Eur J Gastroenterol Hepatol 15:1055-1060, 2003
6)厚生労働科学研究費補助金難治性疾患克服研究事業「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」班:サイトメガロウイルス(CMV)腸炎合併潰瘍性大腸炎.2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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