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文献詳細

雑誌文献

臨床外科74巻12号

2019年11月発行

文献概要

特集 特殊な鼠径部ヘルニアに対する治療戦略

de novo型Ⅰ型ヘルニアに対するTAPP法

著者: 星野明弘13 大橋直樹3 篠原元1 井垣尊弘1 山口和哉1 松井俊大1 岡田卓也1 松山貴俊1 徳永正則1 東海林裕1 川田研郎1 中島康晃1 田邉稔2 絹笠祐介1

所属機関: 1東京医科歯科大学消化管外科学 2東京医科歯科大学肝胆膵外科学 3東京外科クリニック

ページ範囲:P.1298 - P.1304

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【ポイント】
de novo型Ⅰ型ヘルニアはTAPP法の修復において3割程度の症例に認められ,そのうちの約9割に脂肪組織の鼠径管内への滑脱が関与している.この脂肪組織の認識や扱いがTAPP法における修復に重要であり,再発防止につながる.
◆TAPP法におけるde novo型Ⅰ型ヘルニアの簡便な診断法は,ヘルニア囊の腹腔側への翻転が容易に可能かどうかである.
◆滑脱した脂肪組織は精索とは容易に剝離可能である.脂肪の多い症例では精索損傷の予防のため,脂肪組織の剝離の際に容易に剝離できない精索周囲の脂肪組織との混同に留意する.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年11月末まで)。

参考文献

1)星野明弘,中嶋 昭,佐藤 康,他:TAPP法(腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術).消外36:941-950,2013
2)星野明弘,山口和哉,川村雄大,他:TAPP法,Hybrid法.臨外71:1260-1265,2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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