icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科74巻12号

2019年11月発行

文献概要

ひとやすみ・183

医師は長寿か

著者: 中川国利1

所属機関: 1日本赤十字社東北ブロック血液センター

ページ範囲:P.1315 - P.1315

文献購入ページに移動
 医師は医療に従事し,膨大なる医学知識を有している.したがって医師は医療の恩恵を最も授かる立場にある.一方,医療に従事するが故に種々の職業病も指摘されており,医師の平均寿命は他職種と比較して優劣があるのだろうか.
 古くはペストやコレラなどの感染症により,多くの医師が命を落とした.またキューリー夫人の死因は再生不良性貧血であり,放射線を大量に浴びたことが誘因とされている.私の研修医時代でも消化管造影検査は暗室で蛍光版を用いて行い,体幹部こそは鉛の防御衣を付けたが,患部を手で直接圧迫して撮影したため,皮膚癌を発症した恩師の元教授もいた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?