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文献詳細

雑誌文献

臨床外科74巻12号

2019年11月発行

文献概要

特集 特殊な鼠径部ヘルニアに対する治療戦略

再発鼠径部ヘルニアに対する鼠径部切開法

著者: 伊藤契1

所属機関: 1公益社団法人東京都教職員互助会三楽病院外科

ページ範囲:P.1324 - P.1330

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【ポイント】
◆鼠径部ヘルニア根治手術は進化しているが,再発0は達成できていない.その原因を考察し,知っておくべきである.
◆再発鼠径部ヘルニアの多くは,回避可能である.その原因は,初回手術にある.再発原因を考えることから,再発0が可能となる.
◆再発例の再手術は難易度の高い特殊例となるが,鼠径ヘルニア根治手術の原則は変わらない.ヘルニアへの直接的アプローチ,ヘルニア門確認,腹膜前腔を意識した修復方法が要点である.再再発を作ってはいけない.

参考文献

1)日本ヘルニア学会ガイドライン委員会(編):鼠径部ヘルニア治療ガイドライン2015.金原出版,2015
2)日本内視鏡外科学会:内視鏡外科手術に関するアンケート調査-第14回集計結果報告.日鏡外会誌23:727-890,2018
1)伊藤 契:再発鼠径ヘルニアの臨床.手術69:591-601,2015
2)伊藤 契:鼠径部切開法 再発鼠径ヘルニアの手術治療.消化器外科41:370-380,2018
3)伊藤 契:鼠径ヘルニア.臨外68:1182-1189,2013
4)伊藤 契:鼠径ヘルニアに対するアプローチ「鼠径法」の立場から.(鼠径ヘルニアに対するアプローチ 鼠径法 vs 腹腔鏡下).臨外69:200-204,2014
5)伊藤 契,小西敏郎:局所麻酔下鼠径ヘルニア手術—膨潤麻酔法(tumescent anesthesia)の紹介.手術59[別冊]:263-275,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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