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文献詳細

雑誌文献

臨床外科74巻12号

2019年11月発行

特集 特殊な鼠径部ヘルニアに対する治療戦略

巨大鼠径ヘルニアに対する鼠径部切開法

著者: 山本海介1 宮崎恭介2 石毛孔明1 榊原舞1 里見大介1 森嶋友一1

所属機関: 1国立病院機構千葉医療センター外科・鼠径部ヘルニア専門外来 2みやざき外科・ヘルニアクリニック

ページ範囲:P.1342 - P.1347

文献概要

【ポイント】
◆巨大鼠径ヘルニアとは,陰囊の下端が立位時に大腿部中点より下方に存在するものと定義されている.
◆巨大鼠径ヘルニアの治療は,腹部コンパートメント症候群のような致死的な合併症に注意する.
◆巨大鼠径ヘルニアに対する手術手技のポイントは,鼠径部ヘルニアの病態の理解とその基本手技の習得である.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年11月末まで)。

参考文献

1)Hodgkinson DJ, McIlrath DC:Scrotal reconstruction for giant inguinal hernias. Surg Clin N Am 64:301-313, 1984
2)Cavalli M, Biondi A, Bruni PG, et al:Giant inguinal hernia:the challenging hug technique. Hernia 19:775-783, 2015
3)津村裕昭,市川 徹,金廣哲也,他:巨大鼠径ヘルニアに対する外科治療と周術期管理.臨外60:1465-1471,2005
4)平澤博之:Abdominal compartment syndrome—an overview. ICUとCCU 34:497-546, 2010
5)Moreno IG:Chronic eventrations and large hernias;preoperative treatment by progressive pneumoperitomeum;original procedure. Surgery 22:945-953, 1947
6)宮崎恭介:鼠径部ヘルニア(鼠径部切開法)に用いる形状付加型メッシュの種類と使用法.外科79:1266-1270,2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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