文献詳細
特集 特殊な鼠径部ヘルニアに対する治療戦略
膀胱ヘルニアに対する治療
著者: 松村勝1 児玉麻亜子1 下河辺久陽1 田代恵太1 西村太郎1 竹谷園生1 吉本裕紀1 林享治1 和田義人1 谷脇智1 明石英俊1 宗宏伸1 今村鉄男1
所属機関: 1戸畑共立病院外科
ページ範囲:P.1362 - P.1366
文献概要
◆膀胱ヘルニアは膀胱壁の一部分,もしくはすべてが脱出する病態で,成人鼠径ヘルニアの1〜4%と報告されている.
◆鼠径ヘルニア同様の症状に加え,頻尿・夜間尿・二段性排尿・血尿・排尿障害など,泌尿器系症状を有する場合は膀胱ヘルニアを疑う必要がある.
◆術前画像検査により膀胱ヘルニアと診断することで,術中膀胱損傷を回避できるが,外鼠径ヘルニア/内鼠径ヘルニアともに膀胱滑脱の可能性があることを念頭に置き手術を行うことで膀胱損傷を回避しうる.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年11月末まで)。
参考文献
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