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特集 急性胆囊炎診療をマスターしよう 薬物治療とドレナージ
薬物治療の選択と実際
著者: 矢野(五味)晴美1
所属機関: 1国際医療福祉大学医学教育統括センター・感染症学
ページ範囲:P.177 - P.179
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◆急性胆囊炎の初期治療薬は,各施設のアンチバイオグラムに基づく必要がある.
◆急性胆囊炎の抗菌薬治療期間は,Tokyo Guidelines 18のGrade Ⅰ,Ⅱでは,術前および術中のみが推奨される.
◆Tokyo Guidelines 18のGrade Ⅰ,Ⅱの術中所見で,穿孔,気腫性変化,壊死性胆囊炎などが見られた場合には,感染源の制御後に4〜7日間の抗菌薬投与を行う.
◆レンサ球菌や腸球菌などのグラム陽性菌血流感染を伴う場合には,最低2週間の抗菌薬投与を推奨する.
◆急性胆囊炎の初期治療薬は,各施設のアンチバイオグラムに基づく必要がある.
◆急性胆囊炎の抗菌薬治療期間は,Tokyo Guidelines 18のGrade Ⅰ,Ⅱでは,術前および術中のみが推奨される.
◆Tokyo Guidelines 18のGrade Ⅰ,Ⅱの術中所見で,穿孔,気腫性変化,壊死性胆囊炎などが見られた場合には,感染源の制御後に4〜7日間の抗菌薬投与を行う.
◆レンサ球菌や腸球菌などのグラム陽性菌血流感染を伴う場合には,最低2週間の抗菌薬投与を推奨する.
参考文献
1)Gomi H, Solomkin JS, Schlossberg D, et al:Tokyo Guidelines 2018:antimicrobial therapy for acute cholangitis and cholecystitis. J Hepatobiliary Pancreat Sci 25:3-16, 2018
2)急性胆管炎・胆囊炎診療ガイドライン改訂委員会:急性胆管炎・胆囊炎診療ガイドライン2018.第3版.2018,医学図書出版
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