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特集 これからはじめるロボット手術 ロボット手術導入に際する注意点
直腸切除術をはじめるにあたって
著者: 川合一茂1
所属機関: 1東京大学腫瘍外科
ページ範囲:P.324 - P.328
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◆ロボット手術は腹腔鏡に比べ習得が容易とされるが,腹腔鏡とは違った特有の注意点が多数ありlearning curveを要する.
◆腹腔鏡手術との細かな違いを理解したうえで,術式の1つ1つのStepに対し,どのような機器を用いてどのような手順で行うのか,あらかじめ十分なプランニングを行っておくことが非常に重要である.
◆ロボット手術は困難な症例においてその真価が発揮されるが,導入初期は困難症例を避け容易な症例から始めるべきである.
◆ロボット手術は腹腔鏡に比べ習得が容易とされるが,腹腔鏡とは違った特有の注意点が多数ありlearning curveを要する.
◆腹腔鏡手術との細かな違いを理解したうえで,術式の1つ1つのStepに対し,どのような機器を用いてどのような手順で行うのか,あらかじめ十分なプランニングを行っておくことが非常に重要である.
◆ロボット手術は困難な症例においてその真価が発揮されるが,導入初期は困難症例を避け容易な症例から始めるべきである.
参考文献
1)Jayne D, Pigazzi A, Marshall H, et al:Effect of robotic-assisted vs conventional laparoscopic surgery on risk of conversion to open laparotomy among patients undergoing resection for rectal cancer:the ROLARR randomized clinical trial. JAMA 318:1569-1580, 2017
2)Corrigan N, Marshall H, Croft J, et al:Exploring and adjusting for potential learning effects in ROLARR:a randomised controlled trial comparing robotic-assisted vs. standard laparoscopic surgery for rectal cancer resection. Trials 19:339, 2018
3)Kawai K, Hata K, Tanaka T, et al:Learning curve of robotic rectal surgery with lateral lymph node dissection:cumulative sum and multiple regression analyses. J Surg Educ 75:1598-1605, 2018
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