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文献詳細

雑誌文献

臨床外科74巻4号

2019年04月発行

文献概要

特集 こんなときどうする!?—消化器外科の術中トラブル対処法 胃

胃切除時の膵・脾損傷

著者: 徳永正則1 海藤章雄1 木下敬弘1

所属機関: 1国立がん研究センター東病院胃外科

ページ範囲:P.422 - P.426

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【ポイント】
◆膵損傷の原因は,デバイスによる熱損傷,鋭的損傷,鈍的損傷など多岐にわたる.起こった場合の起死回生の一打は存在せず,その予防に細心の注意を払う必要がある.膵損傷が疑われた場合は,術後のドレーン管理が極めて重要となる.
◆脾損傷は被膜損傷による出血が大部分を占める.ソフト凝固,酸化セルロース止血パッド(サージセル®),組織接着シート(タコシール®)と圧迫の組み合わせで止血できることがほとんどであり,止血目的に脾臓摘出が必要となることは稀である.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年4月末まで)。

参考文献

1)Tokunaga M, Tanazawa Y, Bando E, et al:Poor survival rate in patients with postoperative intra-abdominal infectious complications following curative gastrectomy for gastric cancer. Ann Surg Oncol 20:1575-1583, 2013
2)日本胃癌学会(編):胃癌取扱い規約第15版.金原出版,2017
3)Tokunaga M, Makuuchi R, Miki Y, et al:Late phase Ⅱ study of robot-assisted gastrectomy with nodal dissection for clinical stage Ⅰ gastric cancer. Surg Endosc 30:3362-3367, 2016
4)Uyama I, Suda K, Nakauchi M, et al:Clinical advantages of robotic gastrectomy for clinical stage Ⅰ/Ⅱ gastric cancer:a multi-institutional prospective single-arm study. Gastric Cancer 2018[Epub ahead of print]

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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