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文献詳細

雑誌文献

臨床外科74巻4号

2019年04月発行

文献概要

特集 こんなときどうする!?—消化器外科の術中トラブル対処法 脾臓

腹腔鏡下脾臓摘出術時の術中トラブル

著者: 長尾吉泰1 吉住朋晴1 森正樹1

所属機関: 1九州大学大学院消化器総合外科

ページ範囲:P.485 - P.489

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【ポイント】
◆適切な体位をとり,脾臓の圧排だけでなく,体位変換も加えた操作により適切な術野展開を行えるようにする.
◆出血のリスクが高いと判断される症例では,用手補助下手術へスムーズに移行できるようなポート位置設定を行う,スムーズに開腹移行ができるよう手術開始前からケントリトラクターを立てておくなど,事前準備を怠らない.巨脾症例の場合,いったん出血をきたすと数分で1 Lを超える出血をきたす場合もあるため,十分な輸血の準備も必要である.
◆各種エネルギーデバイスの特性を理解するとともに,止血のための体内結紮術を修練しておくことにより,出血への対応力を身につけておく.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年4月末まで)。

参考文献

1)Kawanaka H, Akahoshi T, Kinjo N, et al:Technical standardization of laparoscopic splenectomy harmonized with hand-assisted laparoscopic surgery for patients with liver cirrhosis and hypersplenism. J Hepatobiliary Pancreat Surg 16:749-757, 2009
2)Tsutsumi N, Tomikawa M, Akahoshi T, et al:Pancreatic fistula after laparoscopic splenectomy in patients with hypersplenism due to liver cirrhosis:effect of fibrin glue and polyglycolic acid felt on prophylaxis of postoperative complications. Am J Surg 212:882-888, 2016
3)Wu Z, Zhou J, Pankaj P, et al:Comparative treatment and literature review for laparoscopic splenectomy alone versus preoperative splenic artery embolization splenectomy. Surg Endosc 26:2758-2766, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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